残念 修学旅行を7月に延期

 5月15日(月)、サンパウロ・リオ両総領事館より修学旅行を延期するように助言を頂き、関係者と協議した結果、16日(火)からの修学旅行は実施しないという苦渋の決断に至りました。

 各方面から入手した情報によると14日に発生したサンパウロの刑務所の暴動が大きく拡散し、サンパウロ市内はもちろん、サンパウロ州全域に広がったとの情報を得ました。また、今回目指していた旅行先のアラサツーバ市周辺にも数カ所刑務所があり、最初の宿泊地、弓場農場の近くの町では銀行や学校が安全策をとり、閉鎖されているとの情報も入ってきました。

 子ども達の心情を考えるととても残念でなりませんでしたが延期する方向で決断いたしました。本校の年間行事は子ども達の学習を考慮し、計画的に割り振られています。代替期日が極めて厳しい状況にありますが、修学旅行の持つ意義や子ども達の事前学習の成果や心情を考慮して延期の方向で検討しているところです。(7/4〜7/7の予定)

 在外教育施設にあっては、何よりも安全対策が優先されます。この行事に限らず、全ての教育活動に安全を配慮していきたいと考えています。

 

老壮会の方々のお話

【日系協会の老壮会の方々】

 去る5月4日(木)に、修学旅行の事前学習の一環として日系協会の老壮会の4名の方々に本校でお話ししていただきました。ご出席いただいたのは、淀川三男日系協会会長様、野崎安男老壮会会長様、野坂美智子様、鈴木悦子ソニア様の4名です。

● 野崎さんのお話

 生後1歳の時に両親とブラジルに移住。両親はコヒーファゼンダで契約コロノとして働き、御自身は厳しい自然条件の中で幼少期を送ってきたこと。お母さんは助産婦として、日系の集団地では医者代わりに頼られ、多くの人々のために一所懸命に働いてきて、その姿を見て育ったこと。また、12歳の時に転機があり、職に就いたときの喜び、またその後の人生の転機が幾度かあり、そのステップ、ステップをうまく乗り越えて今日があること等を語っていただきました。

● 鈴木さんのお話

 両親が渡伯して、数年後にブラジルで生まれ、家族はコヒー農園、綿作、養蚕、家具商などをしていたこと。御自身は洋裁学校に通って技能を身につけたこと、また第2次世界大戦の時はローソクを灯して日本語を勉強したこと。また、リオに来てからは、ある日本の宗教をポルトガル語に翻訳して布教活動に努力され、苦労もあったが幸せな人生を送ってきたことを話していただきました。

● 野坂さんのお話

 学生時代に社会科の地理の学習が大好きで、若い頃から海外生活を夢見てきたこと。また、以前から文通をしていた人と2年前に45年ぶりに再会できたことや、リオに来た当時は日本食のお店が1軒しかなく、サンパウロへ買い出しに出かけたことなどを語っていただきました。

● 淀川さんのお話

 48年前にブラジルへやって来たこと。戦前の日本人移民が築いてくれていたメ日本人に対する信用モがあったので仕事をする上であまり苦労を感じなかったこと。イシブラス造船所で40万トン級の船を建造してきたが、その仕事がうまくできたのはそれまでの日系移民が残してくれた信用があったから7000人もの人を使うことができたと語っていただきました。今、2年後の移民100年祭に向けて取り組んでいるそうです。

 以上が主な内容でした。苦労も感じましたが、4人とも前向きに人生を歩んでこられ、これまでの人生に悔いなしというお話が聞けました。人生経験豊かな方々のお話には重みを感じました。子ども達も何らかの教訓が得られたものと思います。

 

 

ボールセットをいただく

 5月17日(水)にアルゼンチンビルにて、三菱商事リオ支店開設50周年記念行事がありました。

 これは、三菱商事がリオに支店を開設して50年に因んで、市内の1200の学校から50校を選びボールを寄贈するというイベントです。特に、経済的に恵まれない学校、しかも体育の先生がいて運動場があり、スポーツを通した情操教育が行われている等の基準を設けて選定しました。数ヶ月間、会社を挙げて知恵をしぼってこのイベントを企画したそうです。

 二十数年前に、テレビであるドキュメンタリー番組を見た経験があります。それは、アメリカのある町に進出した自動車メーカーが、労働を地域提供しているが、地域の文化・体育活動に貢献していないことを強く非難されたという番組でした。

 今日では、進出企業にとっては地域貢献がさらに重要になっているのかも知れません。

 本校も、お祝いの意味でボールセットを頂きました。有効に活用させていただきます。

 

 

中井英幸(小学部 低学年担任)

 私事ですが,今回の派遣には,2歳半の息子を帯同してきました。名前は,命の息吹を感じる字「葉」を用いて「一葉(ひとは)」といいます。今回の派遣では,見るもの感じるものすべてが,この息子の無邪気な言動と結びつき,とても印象的なものになっています。

 出発の朝,いよいよ車に乗り込もうとするときには,「じいちゃんも,ばぁちゃんも,いっちょにぶらじゆいこうよ。」と手を引いて言い,家族の涙を誘いました。

 こちらに来てからは,すぐにこんなことがありました。赴任翌日から襲ってきた時差ぼけの症状。ふわふわ,ぽーっとして地に足が着いていないような感覚。突然やってくる睡魔。「まぁ,すぐにもどるさ。」と考えていたのですが・・・甘かった。このような変化に敏感なのは,子どもの方でした。夜1時になると,むくっと目を覚まし,私たちを起こすのです。真夜中に,元気に飛び跳ねて,アンパンマンのカルタをさせられたり,トーマスの線路を作らされたりするのですから,たまったもんじゃありません。こんな日が,約2週間続きました。この時差ぼけのつらさは,一生忘れられないでしょう。

 また,こちらリオの人は,子どもを宝物のように扱ってくれ,どこに行っても,「オー,ボニチーニョ!」とかわいがってくれます。時には,だっこされたり,ベージョされたりもするほどです。すると,これをきっかけに会話が始まります。ブラジル人の心の暖かさを一番感じる瞬間です。

 まだまだこちらでの生活は始まったばかりです。日本とは,生活環境が大きく違いますが,このブラジルの澄んだ青空の下,まぶしい日の光をいっぱい浴びて,バナナの葉やアメンドエラの葉のように大きくすくすく育ってほしいと願っています。

 

 

6 月 行 事 予 定

1日(木)全校朝会

2日 (金) 委員会活動

5日 (月) 縦割活動 ブリスク交流学習

7日(水)連邦大交流学習

9日 (金) 前日準備 

10日 (土) 創立35周年記念運動会

11日(日)英語検定・漢字検定

12日(月)振替休業日

13日(火)運営委員会 全員1便下校

14日(水)アメリカンスクールとの交流学習

15日(木)聖体祭 (祝日)

16日(金)クラブ活動

19日(月)全校集会

20日(火)PTA代表委員会・縦割活動

22日(木)ワールドカップ日本戦

23日(金)写生会

26日(月)期末テスト週間

30日(土)ランチルーム昼食会・クラブ

 

 

   

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