大成功 修学旅行

 好天に恵まれて、3泊4日の修学旅行は成功裏に終えることができました。5月の中旬に計画されていた修学旅行はサンパウロ州の刑務所の暴動のために延期され、当初の計画を変更せざるを得ませんでした。しかし、むしろゆとりのある旅程となり、子ども達が掲げた修学旅行のねらいは十分に達成されたものと思います。

ダチョウ農園へ

 パンタナール航空の小型双発機は1時間遅れでサンパウロのコンゴーニャス空港を飛び立った。

 11時過ぎにおにぎり2個食べたが何となく物足りない。ところが、飛行機が平行飛行になると機内食が出されて、ラッキー。晴天に恵まれ、眼下に赤茶色の大地が遙か遠くまで見渡せる。ここはかつて大ジャングルであったのだろうかと思いを馳せながら大サトウキビ農園に囲まれたアラサツーバ空港に到着した。

 心地よい気温に感激。サンパウロよりも暖かい。空港ロビーで、今回お世話になるアラサツーバの日伯文化協会の会長さん以下役員の方々、日本語普及センターの先生方の出迎えを受けて一安心。簡単な顔合わせの会を済ませた後、小型バンで前田農園へ向かう。

 緩やかにうねった大平原の中、見渡す限り直線の高速道路を小1時間は走ったであろうか、前田農園に到着。しかし、飛行機が1時間遅れたためにダチョウ農園は十分に時間が取れなかった。それでも前田さんの自宅近くの農園へ案内していただく。鳥取県から派遣された谷口太郎先生が生徒3人を連れて来られており、一緒に農園へ。ダチョウ園に着くやいなや本校の子どもたちはアリの攻撃を受け、アリ払いに必死。当地の子ども達はゴム草履姿、アリにとって本校の子たちが新鮮であったのだろうか?帰りに巨大なダチョウの卵を5個いただき、前田農園を後にした。

弓場農場

 午後6時、素朴な角笛の合図で弓場農場の夕食が始まった。ポルキロスタイルで各自が好きなだけお皿に盛る。何とこの農場では自給自足の生活が営まれている。美味しいみそ汁、炊き込みご飯、素朴なナスビの煮物、野菜、果物等々、どれをとっても新鮮で大満足であった。

 午後8時過ぎ、アリアンサの日系の方々も駆けつけ弓場を代表するバレエが始まった。一瞬、農作業する小屋かなと思ったが、これが舞台。音響や照明は素晴らしい。さっき一緒に夕食を目の前で食べていた人たちが踊っているではないか。モダンなバレエ、日本民謡、入植当時の姿を表す踊りを小1時間見て終わった。老いも若きも持ち場で芸術活動に携わっていることが弓場の存在を特徴づけているようだ。自信がみなぎっている。

 その後、アリアンサの子ども達と本校の子ども達の交流が行われた。長野県派遣の森脇マサコ先生の指導で日語校の子ども達が日本語の歌を披露してくれた。会場の関係でゲーム的なことはできなかったが、お互いに何か心の通じ合うものが感じられた。折角の機会、就寝時間をオーバーしてわざわざ駆けつけてきてくれたアリアンサの子ども達との語らいは続いた。

 弓場の朝は早い。薄暗く、ひんやりした朝もやに角笛が響く。学校へ出かける子ども達は6時過ぎには朝食を取り出発する。本校の子ども達も6時過ぎには起床し朝食を取った。ここで搾った牛乳、炭火で焼くトースト。朝食一つを取ってみても感慨深いものがある。本校の子ども達にとっては貴重な体験である。

 朝食が済むと農場体験に出かけた。案内は高校に通っている女子学生。彼女がトラクターを運転し、我々は荷台に乗って野菜やグアバの収穫や椎茸のコマ打ち等を体験した。広大な農園をトラクターに乗って体験できたことは、移民の生活の一面を知る貴重な体験でもあった。

 昼食後は、広報部長の矢崎正勝氏に弓場農場生活や歴史、リオ日学との交流の歴史を聞く機会を設けていただいた。子ども達はこの旅行のねらいの一つである、「移民の生活を学ぼう」の一端を整理する機会となった。開拓当時の苦労話は聞けなかったが、移築された北原記念館の当時を忍ばせる粗削りの柱がそれを物語っていた。

アラサツーバ

 3日目はアラサツーバ日伯文化協会の高橋会長さんが開かれたインディオ博物館を見学した。会長さんのお父さんが移住して日本語教師の傍ら収集された貴重なインディオの品々が展示されている。会長さんのご厚意でブラジルのインディオの歴史にふれることができた。

 車で30分ほど走ると、チエテ川の河川敷公園に到着。チエテ川をせき止めて出来たダム湖畔のきれいな公園で日語校との交流が行われた。最高の天気、両校の子ども達は昨夜の出会いからかなり緊張が解かれたようで表情は生き生きとしていた。アラサツーバ文協のご厚意でシュハスコ、日本食が振る舞われた。最高のご馳走、和やかなムードの中談笑は続いた。

 午後は、日語校の先生方のリードで交流会が始まった。この日のために練習を積んできたのであろう、見事な出し物に会場は一層盛り上がった。交流会は1時間半ぐらい続いたであろうか、貸し切りの会場で思いっきり活動が出来た。普段、日本語を使う機会の少ない日語校の子ども達には良い刺激になったようだ。

 午後からは気温も上昇し、少し暑かった。保護者のご厚意でチエテ川をボートに乗って遊んだり、釣りやサッカーをしたりして交流の最後を締めくくった。帰りには、アラサツーバで一大イベントの牛の品評会(農業祭)会場の前日準備を特別に見せていただき、市の産業にもふれることが出来た。

広大なサトウキビ畑

 最終日は、日語校の生徒と共にサトウキビ工場を見学した。工場そのものは見学できるシステムになっていなかったのでオフィスでビデオによるアルコール工場の説明を視聴した。

 その後、担当者の案内でサトウキビ畑へ。広大な大地に巨大なトラクターが畑を耕し、畝を作っていく。種をまいて育てるのかと思ったら違う。サトウキビの茎をカットして溝に置く。遠くで数人の人夫がナタを振って茎をカットしていた。広大な面積だけに気が遠くなりそうな作業。労働問題もあり、全てを機械化出来ないらしい。トラクターがその後から土をかぶせていく。

 場所を移動して刈り取りの作業を見学した。驚嘆の一言。高さ3mはあろうか、迷い込んだら脱出不可能なサトウキビ畑。「ザワワ、ザワワ」という歌のような幻想的な雰囲気とはほど遠い。ここも巨大な刈り取り機、受け取りトラック、運搬トラックが構えて作業が進む。案内のブラジル人の方が耕作機械を止めて間近で刈り取りを見せて下さった。彼の説明によると、近い将来この一帯はサトウキビ畑で埋まるという。それほど期待の持てる産業らしい。同行していただいた日語校の先生によると、公害もあるという。刈り取った後の葉っぱを燃やす煙やススが市街地に入り公害をもたらすとのことであった。

 日本も、原油高騰のあおりを受け、来年からバイオ・エタノールをガソリンに混合させて試験的に使うらしい。地球環境に優しいバイオ・エタノールが代替エネルギーとして、ガソリン混入以外にも活用されれば日本との関係もより深まるのではないかと感じた。ただ、単作産業ではかつてのコーヒー産業の二の舞にならないかと危惧の念は残る。

終わりに

 この旅行に当たって、子ども達は「自分から進んでふれあいを持とう」「移民の生活を学ぼう」という目標を掲げた。交流、体験、ホームステイありと例年とは違った旅行であった。それだけに彼らも事前学習をしっかり積み準備をしてきた。結果は大成功であった。リオでは体験できないことをたくさん経験でき、実りある旅行となった。

 とりわけ、弓場農場やアラサツーバの方々の心温まるもてなしに感謝の言葉もない。この旅を一言でくくれば「伝統の友情」であろう。国籍は違っていても同じ民族の精神構造を強く感じた。本校が存在する限りこの交流が続くことを願う。

 なお、紙面の都合上により割愛したが、コーヒー工場でも工場責任者の方から手厚いもてなしを受けたことも記しておきたい。

 

 

英検・漢検合格

 6月に実施した漢字検定と英語検定の結果が届きました。その結果,立派な成績を収めることが出来ました。今回は、漢字検定と英語検定の実施日が重なり、両方を受けることが出来ませんでした。このところ、漢字検定の受験者が増加しています。中学生で準2級を取得する生徒もいます。今後も,可能な限り実施していきたいと考えています。英検は特に素晴らしい成果を収めることが出来ました。普段の英語学習の努力が証明出来ました。

漢字検定

英語検定

7級   2名   小学4・5年生

準2級   3名   中学2・3年生

8級   1名   小学4年生

 3級   2名   中学1・小学6年生   

9級   2名   小学3年生

 4級   1名   小学6年生

10級  1名   小学2年生

 5級   3名   小学2・4・6年生

 

2年生児童帰国

  日学の皆さん、1年間と少しの間、お世話になりました。一緒にサッカーをしたり、ごはんを食べたりしてとても楽しかったです。

 私が日本にかえっても、私のことをわすれないで、元気に生活をしてください。

 

 

コパ・ド・ムンド

小学部 高学年担任 吉 川 孝 信

 道の飾りが華やかになり、道行く人もセレソンのユニホームであふれていく。街中がどんどん黄色と緑に染まっていく。日本では想像もつかないようなコパ・ド・ムンドの熱狂的な応援。見るもの、感じるもの、すべてのレベルの違いに圧倒された。

 噂の通り、試合の最中は街に誰もいなくなり、得点を決めると一斉に花火とラッパが鳴り響き、紙吹雪が吹き荒れる。一部のサッカーファンが盛り上がる日本とは明らかに違う光景だった。

 一番驚いたのは、子どもからお年寄りまで全員がコパ・ド・ムンドに関心を持っているということ。買い物最中、どう見ても80過ぎの老婆が「ホナウジーニョのポジションが・・・・」「ホナウドの動きがよくなって・・・」とサッカー談義に花を咲かせていた。 サッカーが根付いてからの歴史の違いに驚いた。ブラジルが強い理由の一つを垣間見た気がした。

 

 

8 月 行 事 予 定

4日 (金) 現地視察研修

7日(月)2学期始業式 午前授業

8日 (火) 運営委員会 三者懇談会

11日(金)委員会活動 

14日(月)全校集会 

15日(火)身体測定 PTA代表委員会

16日(水)身体測定

17日(木)身体測定

18日(金)クラブ活動 縦割活動

19日(土)授業参観 ファミリーデー

21日(月)振替休業日 

25日(金)クラブ活動 

26日(土)アラサツーバ盆踊り 

31日(金)ランチルーム昼食会 

 

 

   

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