![]() 第9号 平成15年12月1日 |
![]() 宿泊教室「火文字」 |
夏 到 来
先週の土曜日からの雨は今日も止まず,一部で災害を引き起こしているようです。しかし,先月の中頃から,土曜日,日曜日には椅子や飲み物を持った家族連れが,プライヤにどっと繰り出すようになり,やっとリオらしい気候になりました。学校のプールの水温も25度を越え,泳ぐには丁度よい温度になりました。10月末には待望のプールに屋根がつきましたので,以前のような避難行動もとらなくてよくなりましたし,水温が高くなりすぎて泳ぎづらいということもなくなりました。どの子も「1つでも上のクラスに!」という意気込みで,頑張って泳いでいます。
先月は6,7日に小学部2年生以上による宿泊教室が行われました。若干の雨もありましたが,計画どおり実施することができました。宿泊先を変更したことにより往復の時間が短縮されました。また食事を準備する必要がなくなったことから活動時間も長く確保することができました。新学習指導要領のねらいは一言で言えば「生きる力」を育成することです。この宿泊教室を体験し,子ども達一人一人に自分なりの「生きる力」が芽生えたと思っています。是非来年度は,1年生も含めた小学部の行事にしたいと考えています。
14日には,全校でイギリス校との交流学習を行いました。80名以上の1,2年生との交流でしたが,総勢22名の本校の子ども達は「福笑い」「折り紙」「けん玉」「カタカナ指導」の各班に分かれ,日本の文化を伝えることができました。「本校に来たい。今後も交流を続けたい。」という校長先生の感想をいただき,学校に戻りました。子ども達の感想でも,「緊張したけれど楽しかった。ポルトガル語や英語が通じて嬉しかった。また交流したい。」というのが多くありました。私たちは,在外の学校であるからこそ,日本で学べること以外の学習(付加価値)も多く学ばせたいと考えています。交流を深め,少しでも異文化理解や国際理解に繋がればと願っています。
26日には,全校児童生徒による「ディベートをしよう」が行われました。論題の「お箸よりフォークの方がよい」について,下学年,上学年,中学部がそれぞれ作戦タイムを挟み,賛成派と反対派に分かれて行いました。事前に賛成派と反対派に分けていたこと,それぞれの理由をきちんとカードにメモをしてディベートに臨んだだけに,昨年以上の盛り上がりでした。下学年もルールを理解し積極的に参加していましたし,どの学年も真剣にディベートを行うことができました。判定者でした私もなかなか甲乙が付けられず,ほぼ引き分けと言わざるを得ないほどでした。これからの国際社会に生きる人間として,自分の意見をしっかりと持ち,相手にきちんと伝えられることが求められています。先月の「交流学習」や「ディベートをしよう」はそういった面からもすばらしい取り組みだったと思っています。
先週は中学部の期末テスト週間でした。国語の学力テストも行われました。今週は算数の学力テスト実施週間です。いよいよ今学期もまとめの時期に入りました。まとめをしっかりと行い,3学期に向け好スタートが切れるようにしたいものです。また,12日から1月11日まで,約4週間の夏休みになります。学校では体験できないことや学べないことに大いに挑戦し,さらに大きく成長して欲しいと願っております。
さらには,今学期,帰国等で学校を離れる皆さんには,残りのリオ日学を有意義なものにして欲しいと願っています。
国際教育課長の話から
中南米地区校長研究協議会閉会式での,奈良人司文部科学省国際教育課長様のご挨拶の一部を紹介したいと思います。
『・・・私は,ボンで補習授業校しかなく子どもを現地校に入れました。当時,私は現地を理解する上で,現地校の方がいいかなと思い現地校に入れたわけですが,子どもにとってはかなりの苦労があったのかなと思っています。国内の学校はいろいろなことをやっていますが,不登校問題もありますし,のびのびしていない子どもがかなり多いと思います。日本人学校は,ゆったりとのびのび子どもが育つ非常にいい教育の場だと思っております。従いまして,保護者の選択ではありますが,無理に英語の学校の現地校に入れ込んで不適応を起こさせるよりは,よく日本人学校を理解していただければ,必ずいい学校だなと思われ,きっと自分の子どもはそういう環境で育てたいなと思われるのではないかなと思っています。各校長先生は,学校のよさというものを広めていただき,これからの海外子女教育が伸びるよう日本人学校の意義というものを十分に伝えるよう心がけていただきたいと思っています。・・・』
また,この会に出席され,本校も訪問してくださった海外子女教育振興財団の根道博専務理事さんは,『企業の採用試験で,英語の能力はとても高いレベルの者でも,日本語がきちんと理解できない者は採用しません。小さい頃の母語の形成はとても大事です。そのためにも日本人学校の存在が大切です。頑張ってください。』とお話しくださいました。
ところで,文部科学省により「英語が使える日本人」の育成のための行動計画が策定されました。それによりますと,日本人に求められる英語力として,中学校卒業段階で英検3級,高等学校卒業段階で準2級以上となっています。そのための様々な方策が掲げられていますが,国語力の向上も含まれています。「英語によるコミュニケーション能力の育成のため,すべての知的活動の基盤となる国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成することが大切である。」と記載されています。注目すべき点であると思います。
今後も,課長様のご指導のとおり,「学んでよかった」「学ばせてよかった」といわれる学校づくりに教職員一同努力したいと思います。
教育を語る会の開催
28日の金曜日アルゼンチンビルにおいて,子弟教育会報告会終了後,第1回の「教育を語る会」が行われました。
はじめに,私からこの会の開催理由について簡単にお話しをさせていただき,小学4年生以下の部と5年生以上の部の2つに分かれ,お父様方との話し合いが行われました。4年生以下の部では,夫と妻の子育てにおける役割分担,子どもの約束事の守らせ方,リオの生活で行って欲しいこと,帰国後の適応について等,また,5年生以上の部では,海外での子育てや教育について,親と子どもの距離感について,教師への願いについて等の話し合いが行われました。
時折笑いがあり,納得する面あり,また,うなる面もあるなど,大変有意義な話し合いだったと思っています。会の後には急遽夕食会も行われ,大いに盛り上がりました。来年度の開催につきましても,ご了解をいただきましたので,検討を加え実施したいと考えております。
お忙しい中,多くのお父様にご出席いただきましたことを感謝いたしております。有り難うございました。